PIN バイパス機能の廃止
2025年3月以降のクレジットカード決済におけるPINバイパス機能の廃止についてご説明します。
目次
▼【PINバイパス機能】廃止の影響は?
▼暗証番号入力が必要になる
▼テーブルチェックのオペレーションの変更が必要になる
【PINバイパス機能】とは?
【PINバイパス機能】とは、クレジットカード決済時に入力を求められる暗証番号(PIN)を入力せず、サインにて本人確認を行う機能のことを言います(PIN入力スキップ機能とも言う)。
なぜ【PINバイパス機能】が廃止されるのか?
【PINバイパス機能】ですが、原則2025年3月以降は廃止となり、暗証番号の入力が必須となります。
【PINバイパス機能】の廃止の理由は下記の通りになります。
①【PINバイパス機能】の利用により「PIN」による本人確認を実施しないことで不正利用被害が発生するリスクがある
②海外発行のカードには本機能を許容しないものも存在するが、加盟店が利用者の同意無く本機能を利用することで利用阻害が発生する
(出典:クレジットカード・セキュリティガイドライン [5.0版])
【PINバイパス機能】を廃止することで、クレジットカード決済の安全性を高めることが目的となります。
【PINバイパス機能】廃止の影響は?
【PINバイパス機能】の廃止における、店舗でのオペレーションへの影響は以下の点が考えられます。
暗証番号入力が必要になる
今までは暗証番号を忘れたお客様に対しては、【PINバイパス機能】を利用してサインにて本人確認を行った決済を行うことが可能でした。
しかし2025年4月からは暗証番号の入力が必要になりますので、暗証番号を忘れたお客様はクレジットカード決済を行うことができなくなります。
暗証番号の確認は個人情報にあたる為、お客様ご自身でクレジットカード会社に確認して頂く必要があります。
店舗側で確認することはできませんので、ご注意下さい。
テーブルチェックのオペレーションの変更が必要になる
一部の飲食店などではテーブルでお会計を行うテーブルチェックを導入している店舗もあるかと思われます。
しかし2025年4月以降は【PINバイパス機能】を利用したテーブルチェックを行うことができなくなります。
2025年4月以降は
①レジカウンターでの対面決済を行う
②モバイル決済端末を導入する
などの対策を行う必要があります。