freee会計 - 売上データを送信する

CASHIERとfreee会計をAPI連携し、CASHIERの売上データをfreeeに自動で送信することができます。

CASHIERとfreee会計を連携すると、CASHIERの売上データを自動でfreee会計に取り込むことができ、売上情報の記帳の手間を省略できます。

ここでは、CASHIERとfreee会計の連携方法と、売上データの会計処理方法をご紹介します。

※ CASHIERのスタータープラン（無料プラン）をご利用の場合、freee会計に売上データを取り込むことはできません。

 

 

「CASHIER（キャッシャー）」は、株式会社ユニエイムから提供されている、クラウド型マルチチャネルPOSシステムです。

iPadではなくAndroid端末を採用することにより、店舗の業態やご予算、運用方法に応じて最適なハードウェアおよび契約プランを選択いただけます。各種機能も常にアップデートされ、店舗のDXを加速させることが可能です。

CASHIERについては、CASHIERの公式サイトをご覧ください。

 

「freee会計」は、freee株式会社から提供されている、クラウド型会計システムです。

CASHIERとfreee会計を連携すると、毎営業日の売上データが自動で会計データ（取引）に変換されてfreee会計に取り込まれます。

freee会計については、freee会計の公式サイトをご覧ください。

 

 

CASHIERと、freeeに公開されているCASHIERアプリおよびfreeeの事業所を連携します。

連携の設定方法

①　CASHIERクライアント管理ページの、外部システム設定 ＞ 会計システム をクリックし、「連携先会計システム」が未使用の状態となっています。「freee」を選択しクリックします。

 

②　「連携先会計システムの設定を更新しました。」とメッセージが表示され、「freee設定」の項目が表示されます。「連携する」をクリックします。

 

③　freeeアカウントへのログインページに遷移します。freeeに登録されているメールアドレス、パスワードを入力してログインを行います。

 

④　freeeアカウントにログインすると、アプリ連携の開始画面が表示されます。「許可する」をクリックして、CASHIERアプリとの連携を許可します。

 

⑤　CASHIERクライアント管理ページに再度遷移します。freeeアカウントに紐づいた事業所の中から、CASHIERと連携させる事業所を1つ選択して「更新」をクリックします。

 

⑥　更新処理が完了すると、連携に関する詳細設定画面が表示されます。
※ 更新処理に時間がかかる場合があります。

選択したfreeeの事業所に紐づく、部門や仕入先の情報が取得されます。
またfreee会計側に、CASHIERで使用する決済手段の口座、販売チャネル名称のメモタグが自動で新規作成されます。

なお、freee会計の部門および仕入先は、必要に応じてfreee会計側であらかじめ手動で作成しておく必要があります。

 

 

CASHIERと連携した、freeeの事業所およびCASHIERアプリを連携解除できます。

CASHIER側で店舗が増えた場合や、店舗で取り扱う決済手段が増えた場合には、連携を一旦解除して再度連携を行うことでCASHIERの売上データをfreee会計に取り込めるようになります。また、再連携によってfreee会計側に決済手段の口座が自動で追加されます。

 

連携の解除方法

①　freee設定の右下にある「連携解除」ボタンをクリックします。「連携を解除しますか？」と確認のダイアログ画面が表示され、「OK」をクリックすると連携が解除されます。

連携解除によって、登録されていた連携設定内容が全て削除されます。連携解除の操作は慎重に行ってください。

 

②　連携が解除された後、freee設定に「連携する」のボタンが再度表示され、改めてCASHIERアプリおよびfreeeの事業所を連携することができます。

 

 

CASHIERから取り込まれる売上データは、freee会計の「取引」として登録されます。
freee会計側に売上データを取り込む前に、取引として登録する際の決済口座や勘定科目について詳細な設定ができます。

 

①　連携の設定が完了すると、freee設定に各種設定項目が表示されます。freee会計に取引として登録する際の決済口座や勘定科目を設定します。

※ 「データ連携機能を有効にする」について、初期状態はOFFとなっており、赤くメッセージが表示されます。
freeeの事業所と連携した直後にONに設定すると、詳細設定を保存する前にデータ連携が実行されます。
決済口座や勘定科目の詳細設定ができてから「データ連携機能を有効にする」をONに切り替え「更新」をクリックすることで、保存された口座や勘定科目の通りにデータ連携が実行されます。

 

 

売上データ連携の共通項目を設定します。

 

②　「事業所」について、連携開始時に選択されたfreeeの事業所が表示されます。

 

③　「取引先の設定」について、freeeの事業所に紐づく取引先を1つ選択することができます。
CASHIERの売上データがfreee会計に取引として取り込まれる際、選択した取引先が登録されレポートに活用することができます。

取引先を1つ選択して「更新」をクリックし、選択した取引先を保存します。

※ 「取引先の設定」は、未選択の状態でデータ連携させることもできます。

 

④　「勘定科目の設定」「税区分の設定」について、売上データの取り込み時に適用される勘定科目および税区分が表示されます。

なお、勘定科目および税区分の設定は、常時固定されています。

 

CASHIERの取引区分、および対応するfreeeの勘定科目は以下の通りです。

CASHIERの取引区分　　　freeeの勘定科目

売上　　　　　　　　　　 売上高

ポイント利用　　　　　　 販売促進費

送料　　　　　　　　　　 仮受金

レジ精算差額/過不足　　　雑費

釣銭差額　　　　　　　　 雑費

 

CASHIERの取引区分、および対応するfreeeの税区分は以下の通りです。

CASHIERの取引区分　　　freeeの税区分

送料税区分　　　　　　　 対象外

釣銭差額税区分　　　　　 対象外

ポイント税区分　　　　　 課対仕入10%

売上対象外金額税区分　　 対象外

 

 

CASHIERの店舗ごとに設定可能な項目を設定します。

 

⑤　「店舗毎の設定」について、売上データの取り込み時に適用される部門や、口座（勘定科目）を店舗ごとに設定することができます。

初期値は、すでに推奨される設定になっているので、特に問題がなければ設定を変更する必要はありません。

 

⑥　店舗名のボタンを、1つ選択しクリックします。各店舗ごとにfreee会計の部門、口座（勘定科目）を設定できます。

 

部門の設定

freeeの事業所に紐づく部門を1つ選択することができます。
売上データの取り込み時に、選択した部門が登録されレポートに活用することができます。

※ 「部門の設定」は、未選択の状態でデータ連携させることもできます。

 

CASHIER Webアプリ/非対面決済　取り込み先口座の設定
CASHIER POS/券売機　取り込み先口座の設定

CASHIER店舗で取り扱う各決済手段に対して、freeeの事業所に紐づく口座（勘定科目）をそれぞれ1つ選択します。
売上データの送信時に、選択した口座（勘定科目）の通りにデータ連携が実行されます。

各決済手段に対する口座（勘定科目）の初期値は、「(店舗に割当てられた決済手段の名称)_(店舗の名称)」となっています。

 

※ 「未決済として取り込む」について
CASHIERで発生した決済手段を、決済状況：未決済の取引としてfreee会計に取り込むことができます。未決済としてfreee会計に取り込む場合、勘定科目は選択した口座にかかわらず全て売掛金となり、入金の消し込み操作を別途行う必要があります。

 

⑧　「更新」をクリックし、設定した内容を保存します。

 

 

⑨　決済口座や勘定科目の詳細設定が保存できたら、改めて「データ連携機能を有効にする」をONに切り替えて「更新」をクリックします。

これ以降、保存された取引先や部門、口座や勘定科目の通りにデータ連携が毎日自動的に実行されます。

 

 

CASHIERからfreee会計に取り込まれた売上データは、ホーム画面の口座一覧にある「現金・その他」の各口座をクリックし、それぞれ確認できます。

また、取引画面の「取引の一覧・登録」からも確認することができます。

※ 銀行口座の同期のような明細形式ではなく、取得対象となるすべてのCASHIER取引の合計値が、締め日・口座（勘定科目）ごとに登録されます。

売上データ取得の仕様

CASHIERと連携すると、以下の要領で売上データが自動で取り込まれます。

項目	登録内容	備考
取得時期	毎日0:00にバッチ処理が実行	手動での取り込みはできません
取得データ	POS/券売機：0:00～23:59に発生した取引（売上/返品/取消）、および精算時に発生した差異金額（現金/カード/その他） Webアプリ/非対面決済：0:00～23:59に発生した取引（売上/数量変更/取消）	POS/券売機にて、精算差異が発生しない場合、取引は取り込まれません
取得対象	バッチ処理が実行される前日までに発生した取引、および精算差異	freee会計側で誤って取引を削除した場合、CASHIERの送信ログから取り込み再実行ができます

登録される取引の内容

CASHIERとの連携で登録された取引は、以下のように登録されています。

項目	登録内容
発生日	CASHIERの取引発生日、精算差異発生日が登録されています。
取引先	CASHIER側で設定した、freeeの取引先名称が適用されています。CASHIER側でfreeeの取引先が設定されていない場合、取引先は登録されません。
管理番号	CASHIER側で、自動採番された管理番号が登録されています。
勘定科目	CASHIERの取引内容に応じて適切な勘定科目が適用されています。（例）売上高、雑費、販売促進費、仮受金、売掛金
口座	CASHIER側で設定した、freeeの口座名称が適用されています。 ※ 決済状況：未決済として取り込む場合、設定した口座にかかわらず全て売掛金としてfreee会計に取り込まれます。
金額	取得対象となるすべてのCASHIER取引の合計値が、締め日・口座（勘定科目）ごとに登録されています。
税区分	CASHIERの取引内容に応じて適切な税区分が適用されています。（例）課税売上10%、課税売上8%（軽）、課対売上、その他、課対仕入10％
部門	CASHIER側で設定した、freeeの部門名称が適用されています。CASHIER側でfreeeの部門が設定されていない場合、部門は登録されません。
メモタグ	CASHIER側で、取引が立った販売チャネルの名称が登録されています。（例）POS、テイクアウト、スマホオーダー(事前決済)、券売機
備考	取引内容を説明する文言が入力されています。（例）日次取引:100件、レジ精算差額/過不足（現金：1000）、レジ精算差額/過不足（その他：-1000）

 

 

CASHIERからfreeeに送信された取引のログを確認できます。

 

①　CASHIERクライアント管理ページの、外部システム設定 ＞ freee送信ログ をクリックし、freee会計に送信された取引ログの一覧が表示されます。

 

②　送信された取引のログについて、対象締日・店舗・管理番号で検索ができます。

 

③　「取引履歴へ」をクリックし、売上管理の取引履歴一覧に画面遷移することができます。
freee会計へ送信する対象となったCASHIERの取引履歴が絞り込まれ、詳細を確認することができます。

 

④　管理番号の右側にある送信結果をクリックし、送信ログを確認することができます。

 

 

freee会計側で取引を誤って削除したとき、CASHIERから取引を再送信することができます。

 

⑤　取引ログの操作欄にある「再送ボタン」をクリックし、CASHIERから取引を再送信することができます。

通常は取引の再送信を行う必要はありませんが、freee会計側で取引を誤って削除したときなどに再送信を行います。

すでに同一の管理番号の取引がfreee会計に登録されている場合、取引が重複します。freee会計側で取引の重複がないか、異なる管理番号の取引を再送信していないか慎重に確認ください。